リボ払いをまとめておまとめローンに!メリット、デメリット、人気のローン会社を紹介
クレジットカードを使っていて、随分と返済したのにまだこんなにも返済残高があるのと不思議に思う人も多いです。
これはクレジットカードで適用されているリボ払いのせいで、その仕組を知らないことからきています。
借金をしているという感覚も薄いため、多重債務に陥る人も少なくありません。
そこでリボ払いからおまとめローンに借り換えする、メリットやデメリットを考えてみます。
目次
リボ払いの支払い地獄になってしまう4つの原因
リボ払いは場合によって、とても便利な支払い方法です。
ですが安易に考えていると、いつまで支払いをしても返済が終わらないという形になります。
こうしたリボ払いにおける支払い地獄になるのには、主に4つの原因があると考えられるのです。
そこでその原因について、しっかりと解説していきます。
リボ払いの利息は高い
一般的にリボ払いの利息は高いとされています。
ただ利息制限法という法律があるため、その制限以上での金利はかかりません。
各会社によって異なりますが、だいたい15%~18%前後であると考えてください。
これは消費者金融などの金利と、ほぼ同じだと考えてください。
ではおまとめローンの金利はどの程度でしょうか。
こちらも各金融機関で異なりますが、3%~15%程度です。
特におまとめローンで借入額が大きくなるほど、金利が下がる傾向にあるため、大きく影響を受けるはずです。
リボ払いと分割払いの利息比較
簡単にリボ払いと分割払いの違いを確認しておきます。
リボ払いというのは返済額が決まっているもので、分割払いとは支払い回数を決めるものです。
大きな違いとしては、分割払いの場合は返済期間を自分で決められるので、短く返済できることもできれば余裕をもった返済も可能である点です。
対してリボ払いは返済額が先に決まっていて、返済回数は決まっていません。
そのため支払いが長くなってしまうのです。
ではリボ払いと分割払いの利息を比較してみます。
条件としては10万円を利率15%で借りて、毎月5000円返済として考えてみましょう。
1回目の返済額が5000円、 | 利息が約1000円 | 返済後残高9万6000円 |
2回目の返済額が5000円 | 利息が約1000円 | 返済後残高9万2000円 |
といったような形でリボ払いは続きます。
このケースだと完済するまでに約24回かかる計算です。
総支払額は115260円、つまり利息が15260円となります。
一方で分割払いは以下の通りです。
条件は同じく10万円、金利15%、返済回数10回とします。
返済方式は元利均等返済です。
★10回で完済
という形になります。
ほぼ似たような条件でも分割払いの方がお得です。
リボ払いを繰り返し借金が増える
リボ払いを採用している借金の多くは、追加融資が簡単に受けられる形のものです。
つまり100万円を借りるのではなく、100万円という枠で借りるというケースのことを意味します。
これは100万円以内なら、好きな額を借りられるというものです。
リボ払いをしていると、10万円を借りても枠いっぱいの100万円を借りても返済額は大きく変わりません。
最低返済額というものがあり、その分を支払う形だからです。
そのため借金をしている感覚が薄く、つい繰り返し利用してしまいます。
その結果として借金が増えてしまうのです。
複数社からリボ払いをして借金の把握ができなくなる
リボ払いを利用して借金をしている場合、1つの借り先で借りられなくなると、他の会社にも申し込みをする人が多いです。
他社からも借入をすることで、また同じように無自覚に使う人も少なくありません。
その結果として起こるのが、自分がいくら借金をしているのか全体が把握できなくなるケースです。
いつの間にか年収の3分の1を超えるような、借金をしている人が陥りやすい罠だと言えるでしょう。
リボ払いに困ったらおまとめローンにする
リボ払いを無自覚に利用していると、際限なく借金が増えていく可能性があります。
そうした時に借金を清算したいのなら、一度おまとめローンを利用してみるのがおすすめです。
借金そのものが減る訳ではないですが、借金の返済が楽になるなどのメリットがあります。
ただリボ払いからおまとめローンにするといっても、幾つか知っておきたい点があるので解説していきましょう。
リボ払いをおまとめローンにする注意点
最初にリボ払いをおまとめローンにする時の、注意点を考えておきます。
そもそもイメージとしてはリボ払いのすべてを、おまとめローンで一括にできるという人が多いです。
ですがそのイメージが間違っている部分もあります。
そうした点を中心に、リボ払いからおまとめローンにする時に、知っておきたいポイントを検証します。
キャッシング枠のみ対応可能
おまとめローンの対象となるのは、原則キャッシング枠のみです。
これは消費者金融などのローンも含みます。
ただクレジットカードを利用している人ですと、他にショッピング枠があります。
買い物をする時に使う枠のことですが、こちらは大多数のおまとめローンで含まれていません。
つまりクレジットカードのショッピング枠10万円、クレジット枠が20万円といった時には、20万円のみがおまとめ対象になるのです。
ショッピング枠はアイフルのおまとめローンだけ
前段にて原則としてショッピング枠は、おまとめローンの対象外であるとしました。
その理由は1つだけショッピング枠にも対応する、おまとめローンがあるからです。
それはアイフルが提供するおまとめローンです。
アイフルではおまとめMAXとかりかえMAXという、2つのローンを提供しています。
内容的にはどちらも同じものです。
違いとしてはアイフルを利用したことがある人がおまとめMAX、利用履歴のない人はかりかえMAXとなります。
ショッピング枠もおまとめローンで、一括しておきたい人はアイフルを利用するといいでしょう。
借り換えの金額よりも多めに借りておいたほうが良い
おまとめローンと言うと、今あるすべての借金を1つに纏めるものだとイメージする人が多いです。
確かに大まかには間違いはありません。
ですが借りる金融機関によっては、元金のみ返済というケースがあるのです。
つまり利息の分は自分で用意をしないといけません。
利息分のお金が手元にないという場合は、借り換えの金額よりも多めに借りるのがおすすめです。
ただ実際に必要な分しか貸してくれないケースもあるので、事前に確認をした方がいいでしょう。
リボ払いをおまとめローンにするメリット
次にリボ払いをおまとめローンにするメリットも考えます。
リボ払いも悪いものではないのですが、使い方次第では返済がなかなか終わらなくなるものです。
そこでおまとめローンに借り換えをするのですが、どんなメリットがあるのかを検証してみました。
他社から借り入れをしていても、返済をまとめられる
基本的におまとめローンを利用する人は、多重債務の状況であるのがほとんどでしょう。
複数の金融機関からお金を借りている状態で、これを解消するのがおまとめローンの目的です。
つまり他社からの借入であっても、返済を1つにできます。
返済計画をたててくれる
借金を返済する上で重要なのが返済計画です。
この返済計画ですが、自分ではどう立てればいいのか分からない人も少なくありません。
そこでおまとめローンを利用するのなら、電話をするか来店するかで相談をするといいです。
担当の人も専門的な知識を持っていますので、ご自身の生活状況を確認した上で、無理のない範囲で返済計画を立ててくれます。
自分で返済計画を立てられるという人は、それでも構いません。
ですがプロに相談をしながら、立てる計画の方が安心できるでしょう。
金利が安い
おまとめローンを利用する最大のメリットが、金利の安さという点でしょう。
もともと金融機関は借入額が大きくなるほど、金利が低く設定されるものです。
複数社の借金を1つに纏めることで、1社では50万円以下でも必然的に全体額は大きくなります。
その分、借入額が大きくなるので、おまとめローンでは金利が安くなるのです。
ただ提供する金融機関で金利は異なります。
ですので自分が借りた時には、どのくらいの金利になるのか事前に確認しておくといいでしょう。
総量規制対象外で大きい額でも問題ない
おまとめローンは様々な金融機関が提供しています。
最近は地銀が参入してきていますが、他にも消費者金融などの貸金業者がおまとめローンを行っているのです。
この時に気になるのが、貸金業者だと総量規制の対象になるのではという点でしょう。
貸金業者は年収の3分の1までしか融資ができないので、額が大きくなるおまとめローンはできないと考える人もいます。
ですが総量規制には例外規定があるのです。
借り手側が一方的に有利になる条件である場合、年収の3分の1を超えても融資ができます。
一方的に有利になる条件とは、金利が下がることだと考えてください。
この例外措置を利用することで、貸金業者でも年収の3分の1を超えたおまとめローンの利用ができるのです。
リボ払いをおまとめローンにするデメリット
次にリボ払いからおまとめローンにするデメリットも考えます。
金利が低くなる、返済が楽になるというのがメリットでした。
ですがその反対にデメリットになる部分もあるので、1つずつ確認していきましょう。
銀行系のおまとめローンは審査が厳しめ
おまとめローンですが銀行系は審査が厳しめです。
その性質上、借入額が大きくなりやすい上に、金利が低めの設定なのがおまとめローンの特徴になります。
その結果として、必然的に審査も厳しくなってしまうのです。
ですので返済に余裕がない、ギリギリの状態から申し込みをするのではなく、ある程度は余裕がある状態で申し込みをすべきでしょう。
特に銀行系のおまとめローンには、その傾向があります。
場合によっては利子が高くなることもある
おまとめローンにすることで、リボ払いよりも返済が楽になるなどメリットは大きいです。
ですがそのメリットが、実はデメリットになることもあります。
何故なら場合によっては、利息が増えてしまう可能性があるためです。
先程述べたようにおまとめローンを利用すれば、金利を減らすことができます。
さらに支払い回数によっては、1回あたりの返済額も減るでしょう。
それによって生活が楽になるのは事実です。
ですが返済期間も伸びてしまうことによって、最終的な総支払額が増えてしまうかもしれません。
この辺りは申込みをする前に、返済計画を綿密に練っておく必要があります。
おまとめローンの人気の会社6選
では最後におまとめローンで人気の会社を6つ紹介します。
簡単な内容や特徴なども紹介しますので、自分にあっているかどうかの判断をしてください。
ただここに挙げた金融機関以外でも、おまとめローンを行っているところは沢山あります。
ですので自分にあったところを探すのが重要です。
東京スター銀行
おまとめローンで最も有名なのは東京スター銀行です。
金利は12.5%と固定で、最大借入額は1000万円になります。
返済期間は最長で10年です。
特徴としては給与所得が、年に200万円以上ある人が対象な点でしょう。
正社員だけではなく、契約社員や派遣社員でも大丈夫です。
アルバイトやパート、自営業者の場合はスターカードローンを利用するといいでしょう。
詳しくはこちら
千葉銀行
クイックパワーアドバンスというおまとめローンがあるのが、千葉銀行です。
金利が1.7%~14.8%、借入金額は最大で800万円となります。
返済期間が最長15年と、ゆったりと返済ができるのが魅力です。
web完結での申込みにも対応していますし、同行の口座を持っていないパートやアルバイトの人でも大丈夫です。
仙台銀行
仙台銀行はスーパーフリーローンという名称で、おまとめローンを提供しています。
年利は3.5%~14.8%、借入金額は10万円~1000万円です。
さらに返済期間は最長で15年と、かなり長いの特徴でしょう。
借入額も大きく、インターネットからの申込みも可能です。
ただしおまとめローンの場合は、利用中のローン残高確認資料や、完済資料を提出する場合があります。
常陽銀行
常陽銀行はおまとめローンとして使える、フリーローンを用意しています。
年利が3.975%~11.95%、借入額は1万円~500万円です。
返済期間は6ヶ月以上10年以内となっています。
来店不要のweb完結に対応していますが、消費者金融からの借入はおまとめの対象外です。
筑波銀行
筑波銀行はおまとめ用のフリーローンがあります。
年利は6.8%~14.6%、借入額は10万円~500万円です。
さらに融資期間は、最長で10年と眺めなのが特徴でしょう。
ただし筑波銀行の営業区域内に居住、もしくは勤務している人が条件になるので注意してください。
SMBCモビット
SMBCモビットは挙げた中では、唯一の消費者金融です。
そしておまとめローンそのものを提供していません。
つまり総量規制の例外の適用はできないのです。
ただ総量規制の範囲内であれば、おまとめローンとして利用することも可能です。
まとめ
リボ払いをおまとめローンで返済する方法についてでした。
クレジットカードや消費者金融などで、一般的な返済方法がリボ払いです。
使い方次第では便利な部分もあるのですが、任意返済を上手く使う、余計な借金をしないなどを守れない場合は、返済がいつまで経っても終わりません。
そうした時に効果的なのがおまとめローンを使って、借り換えをする方法です。
おまとめローンを使うことで、返済額が減ったり、返済日を月に1度にできます。
金利も低くなるので、基本的に支払いが楽になると言ってもいいでしょう。