第三銀行はおまとめローン利用できる!?口コミとその他、地銀と比較
第三銀行が取り扱うおまとめ上手は、ガン保障特約付き団体信用生命保険の加入やカードローンの同時申込みを強みとするおまとめローンです。
三重県在住の多重債務者が利用可能なおまとめローンを探している場合には、第三銀行のおまとめ上手がおまとめローンとして適しているのでしょうか?
今回はおまとめ上手の基本情報やメリットとデメリットのほか、3大他行との比較や利用者からの口コミ評価などを取り上げてみましょう。
目次
第三銀行はおまとめローンとして利用できるのか?
三十三フィナンシャルグループの子会社である第三銀行は、三重県松阪市に本店を置き、2021年には三十三銀行へと改称する予定の第二地方銀行です。
第三銀行は様々なローンを取り揃え、使い道が自由なローンとしては第三銀行カードローンのSUNとフリーローンの悠々生活を用意しています。
住宅に関するローンも豊富に展開していて、第三銀行では住宅ローンやリフォームローンのみならず、空き家活用ローンを利用できます。
これ以外にも第三銀行であれば、マイカーローンの速~いや教育ローンの青春時代に加えて、おまとめローンのおまとめ上手などを申し込めます。
第三銀行のおまとめ上手はおまとめ目的に特化したローンとなりますので、おまとめ上手での借入はおまとめ以外の目的に活用できません。
多重債務の悩みを抱え、三重県在住で第三銀行の口座を既に保有しているのなら、第三銀行に一本化して返済の負担軽減を目指してみましょう。
第三銀行フリーローンの基本情報
第三銀行の代表的なおまとめローンはおまとめ上手ですが、フリーローンの悠々生活であってもおまとめローンを組める特徴を備えています。
フリーローンの悠々生活は、事業性資金を除いて資金使途が自由なフリーローンで、申込み方法においては来店不要のWEB完結申込みを選べます。
利用条件では、申込み時の年齢が満20歳以上完済時満81歳未満となっていて、申込金額を含め無担保ローン残高500万円未満も欠かせません。
このほか、継続的な安定収入や保証会社の保証に加え、第三銀行の営業区域内で居住または勤務していることが申込みの必須条件に定められています。
融資金額は10万円以上500万円以内に設定されているものの、年金収入のみの場合には融資金額が200万円以内に切り替わります。
また、悠々生活の固定金利は9.8%で済みますが、審査結果に応じて悠々生活ワイドとなった場合には固定金利14.4%が適用されます。
とはいえ、第三銀行所定の条件を満たせるときには、悠々生活や悠々生活ワイドの固定金利が合計で最大1.0%下がる特徴も見られます。
さらに悠々生活の融資期間は1年以上10年以内で審査がスムーズに進むため、第三銀行のおまとめでは悠々生活の活用も主要な選択肢となるでしょう。
第三銀行はローンによって利用条件などが全く異なりますから、第三銀行でおまとめローンを組む前にはローンの特徴を比べる手順が必要不可欠です。
第三銀行おまとめフリーローン「おまとめ上手」とは
第三銀行のおまとめ上手は、利用限度額が10万円から500万円で固定金利9.8%から14.8%のおまとめ専用ローンです。
おまとめ上手を申し込める年齢は、満20歳以上60歳未満であり、完済時の年齢は満65歳以下に制限されています。
第三銀行におけるおまとめ上手の利用条件には、継続的な安定収入に限らず、勤続年数2年以上や前年年収300万円以上といった条件も含まれます。
保証会社の保証が得られることや、第三銀行の営業区域内にて居住または勤務していることも利用条件としてあげられています。
第三銀行との取引がなくても申し込めますが、フリーローンの悠々生活と同じく融資を受けるためには第三銀行の口座が必須なので注意してください。
おまとめ上手の融資期間は10年以内で、おまとめ上手ならば、保険料を第三銀行が負担するガン保障特約付き団体信用生命保険にも加入できます。
万が一の事態に対応できるだけでなく、第三銀行のおまとめ上手には使い道が自由なカードローンをあわせて申し込める特長もあります。
もうひとつ、ローンの専門家によるカウンセリングを無料で受けられるメリットも兼ね備えますので、利用時には手厚いサポートを見込めます。
複数社からの借入を計画的に返済したいのなら、総じて第三銀行のおまとめ上手が重宝するでしょう。
借入限度額はいくらまで可能?
おまとめ上手の借入限度額は、申込み1万円単位で10万円から500万円までになっています。
こうした借入限度額は第三銀行の審査結果に応じて決まるため、必ずしも希望額の借入を達成できるわけではありません。
なお、おまとめ上手にカードローンを組み合わせる場合には、申込み10万円単位で10万円から100万円までがカードローンの借入限度額です。
ただし、カードローンの借入限度額においては、おまとめ上手における借入金額の20%という上限も同時に存在しています。
おまとめ上手での借入がそもそも少額であれば、カードローンを組み合わせて申し込んでもカードローンの借入金額は期待できません。
第三銀行のおまとめローンの金利は安いのか!?
第三銀行の金利は保証料込みの固定金利に該当しますし、提示されているローン金利に対して保証料の上乗せは起こりません。
おまとめ上手の固定金利は3段階あり、上限金利14.8%のほか、12.8%や下限金利9.8%のいずれかが適用されます。
組み合わせ可能なカードローンの適用金利はおまとめ上手と共通なので、おまとめ上手が上限金利ならカードローンも上限金利を避けられません。
ちなみに悠々生活もしくは悠々生活ワイドは固定金利9.8%または14.4%ですから、おまとめ上手のほうが金利面で少し不利になっています。
第三銀行の悠々生活と比べてみると、おまとめ上手は金利が高い個人向け融資サービスといえるでしょう。
第三銀行でおまとめローンを組むとどのくらい安くなる?
3社から合計100万円の借入があって、おまとめ上手の上限金利14.8%で一本化した場合を想定してみます。
金利17.5%のA社にて借りた60万円を5年で返済する場合には、A社における毎月の返済額は15,073円ほどかかります。
金利8.6%のB社にて借りた20万円を3年で返済すると、毎月の返済額は6,322円の計算になります。
金利14.3%のC社にて借りた20万円を4年半で返済するときには、毎月の返済額は5,000円と算出されます。
毎月の返済額は3社合計で26,395円に対して、第三銀行で一本化して7年の返済にすれば毎月の返済額は19,184円しかかかりません。
返済期間が長くなるとはいえ、このような条件下にて第三銀行でおまとめローンを組むと毎月の返済額は7,211円も軽減できます。
おまとめ上手に適用される金利が9.8%や12.8%なら、毎月の返済額はさらに抑えられますし、返済期間をもっと長くしても構いません。
もちろん返済期間が長いと総返済額が増えてしまいますので、おまとめ上手で返済期間を短くする方法も借金の完済に役立てられるでしょう。
おまとめローンの金利を3大他行と比較検証
第三銀行の金利は9.8%から14.8%ですが、ろうきんや三重銀行のほか、百五銀行ではどのような金利が適用されているのでしょうか?
まず、ろうきんと称される非営利組織の労働金庫は日本全国に現時点で13ほどあり、おまとめローンの金利水準はろうきんによってそれぞれ違います。
団体会員と一般勤労者で適用金利が変わりやすいものの、総じて消費者金融や銀行のカードローンよりもろうきんは低金利な特長を持っています。
ろうきんの上限金利は10.0%未満になる傾向が見られ、三重県在住の人が利用可能なろうきんには東海労働金庫が当てはまります。
東海労働金庫の無担保フリーローンは団体会員と一般勤労者で適用金利が異なり、団体会員における5年以内の固定金利は3.8%に過ぎません。
ろうきんには第三銀行よりも低金利なローンが揃っていますから、団体会員の人にはろうきんの利用をおすすめできるでしょう。
これに対して、三重県四日市市に本店を置く地方銀行の三重銀行では、おまとめや借り換えに利用できるみえぎんフリーローンを用意しています。
みえぎんフリーローンの固定金利は6段階あって、三重銀行の審査結果に応じて下限金利3.0%から上限金利14.6%のいずれかに決定します。
金利水準だけをおまとめローンの判断基準とするのなら、第三銀行よりも三重銀行のほうがお得なローンになっています。
また、三重県津市に本店を置く地方銀行の百五銀行では、おまとめローンとして使える目的自由型の百五多目的ローンフリープランがあります。
目的自由型の百五多目的ローンフリープランは変動金利に該当しますが、最低金利4.9%から通常金利5.9%で保証料が上乗せされません。
とはいえ、利用限度額や返済期間は第三銀行や三重銀行ほど柔軟性を持ち合わせていないため、百五銀行も低金利を優先したい人にあっています。
融資までの時間はどのくらい必要?
WEB完結のカードローンは最短30分で審査が完了したりしますが、おまとめ上手はカードローンほどの審査スピードには対応していません。
おまとめ上手で即日融資は到底見込めず、申込みから融資の実現までには短くても1週間から2週間程度かかります。
フリーローンの悠々生活では、最短1時間で審査終了と公式ホームページに記載されていますが、これはあくまでも最短なので要注意です。
第三銀行の悠々生活や悠々生活ワイドであっても、おまとめ目的で借入を申し込めば審査時間が長引きかねません。
第三のおまとめローンの審査は厳しいのか
第三銀行のおまとめ上手は多重債務者を対象としたおまとめローンですから、貸し倒れのリスクを考慮した厳しい審査が実践されます。
おまとめ上手は多重債務者からすれば返済の手助けとなるローンかもしれませんが、おまとめ上手の審査は決して甘くありません。
下限金利9.8%は実現が困難なため、おまとめ上手での借入を検討しているのであれば、上限金利の数値が判断基準に相当します。
おまとめ上手の活用を申込み前に相談したいときには、ローンの専門家に会える第三銀行の借入よろず相談所に足を延ばしてみましょう。
第三銀行のおまとめローンの審査対象となる人とは
おまとめ上手の審査対象となるのは、申込み時の年齢が満20歳以上60歳未満の人です。
完済時の年齢が65歳以下という年齢制限があわせて存在するため、第三銀行のおまとめ上手で返済期間を長くしたい人は気をつけてください。
おまとめ上手では継続的な安定収入として、勤続年数2年以上で前年度税込年収300万円以上の給与所得者といった利用条件も決められています。
保証会社の保証が得られることのほか、第三銀行の営業区域内にて居住または勤務していることも利用条件に並んでいます。
利用条件を満たせるのなら正社員以外でも申し込めますが、ガン保障特約付き団体信用生命保険は必ずしも加入できるわけではありません。
おまとめ上手で他社からの借入を一本化するのであれば、ガン保障特約付き団体信用生命保険に加入できるかどうかにも注意が必要です。
審査に通るためのポイント
利用条件を満たして第三銀行のおまとめ上手に申し込めたとしても、厳しい審査が行われるので審査落ちはあり得ます。
おまとめ上手の審査に通るためのポイントは3つあり、まずひとつは他社からの借入を滞納せずに返済し続けていることです。
他社からの借入を2か月以上滞納すると、信用情報機関に事故情報が登録されてしまい、第三銀行のおまとめ上手で審査落ちにつながります。
もうひとつ、多過ぎる借入件数や年収に見合わない借入額の希望においても、おまとめ上手の審査でマイナス評価の要因になりかねません。
おまとめ上手の審査通過を見据えるのなら、少額のローンを完済して借入件数を減らしたり、年収に見合った借入額を申し込む手順が推奨されます。
このほか、おまとめ上手の申込み時に虚偽の内容を申告しないで、単純な入力ミスも起こさないことが審査通過のポイントに含まれます。
申し込みから融資までの時間どれくらい?
おまとめ上手の受付や審査状況に問題が生じていない場合には、申込みから融資まで1週間から2週間ほどで終わります。
第三銀行の口座がなくてもおまとめ上手に申し込めますが、契約までには第三銀行の口座を開設しなければいけません。
事前審査はWEBやFAXで行える一方で、事前審査通過後の正式申込みや契約においては第三銀行に足を運ぶ手間が発生します。
おまとめ上手での借入を急いでいるときには、正式申込みや契約を後回しにせず、自分でもスムーズな手続きを心がけることが大切です。
申し込みの流れと必要書類は
おまとめ上手の事前審査は、インターネット申込みと電話申込みのほか、FAX申込みで受け付けています。
インターネット申込みは、公式ホームページの事前審査お申込みにて同意条項に同意し、必要事項を入力する手順で始められます。
電話申込みは平日の9時から19時が受付時間となっていて、FAX申込みにはさんぎんおまとめ上手事前審査申込書を使用しなければいけません。
事前審査の審査結果が電話で通知されたら、必要書類を持って第三銀行へと来店する正式申込みや契約手続きにステップが進みます。
おまとめ上手の正式申込みにおける必要書類は、本人確認書類と所得証明書のほか、借入金の契約内容や残高などがわかる資金使途確認書類です。
第三銀行ローン利用のメリットデメリット
第三銀行のおまとめ上手を利用すると、最長10年の返済期間で複数社からの借入を一本化できます。
ガン保障特約付き団体信用生命保険に加入できることや、資金使途が自由なカードローンを同時申込みできることも第三銀行のメリットです。
第三銀行のおまとめ上手なら借入後のサポート体制も期待できますが、上限金利の水準は他社のおまとめローンと比較すると低くありません。
正式申込みや契約では第三銀行に出向く必要があり、利用条件では勤続年数や前年年収も具体的に定められています。
メリット
保険料の別途負担なしでガン保障特約付き団体信用生命保険に加入できることが、第三銀行のおまとめ上手を利用する代表的なメリットになります。
ガン保障特約付き団体信用生命保険は、死亡や高度障害のほか、余命6か月以内など、所定の支払事由に該当したらローン残高が完済される保険です。
もちろん第三銀行のおまとめ上手では、他行や他社からのローンを低金利な第三銀行に一本化できるメリットを備えています。
おまとめ上手の返済日は6日や16日以外に26日も選べますし、返済期間は最長10年で返済方法は便利な指定口座からの自動引き落としです。
借入金額の50%以内で6か月ごとのボーナス返済を併用できることや、借入よろず相談所での手厚いサポートもおまとめ上手のメリットになるでしょう。
また、第三銀行のおまとめ上手には利用限度額こそ限られるものの、資金使途が自由なカードローンを同時申込みできるメリットもあります。
デメリット
他社のおまとめローンと比べて上限金利の数値が高く、利用限度額も500万円に過ぎないことが、おまとめ上手を利用する主要なデメリットです。
上限金利14.8%は銀行カードローンの上限金利を超えかねない金利水準なので、おまとめ上手の活用で利息負担が増加する可能性が心配されます。
厳しい審査が行われるうえにWEB完結は見込めず、おまとめ上手の正式申込みや契約では、第三銀行に繰り返し足を運ぶデメリットも見られます。
おまとめ上手の利用条件においては勤続年数や前年年収が制限され、公式ホームページで審査通過の見込みも簡易チェックできません。
第三銀行利用者の口コミを紹介
第三銀行におけるおまとめ上手の利用者からは、主にどのような口コミが出揃っているのでしょうか?
おまとめ上手の口コミ評価を確かめ、おまとめローンを組むために申し込むかどうかの判断材料にしてみましょう。
・保険料の負担なしでガン保障特約付きの団体信用生命保険に加入できる
第三銀行が提供しているおまとめ上手なら、利用者が保険料を負担しなくてもガン保障特約付きの団体信用生命保険に加入できます。
他行では団体信用生命保険の加入に応じて金利が上乗せされたりしますが、おまとめ上手はそのままの金利なのでお得かと思います。(50代男性)
・借入よろず相談所がおまとめローンを申し込む決め手になった
第三銀行は三重県と愛知県にローンプラザを開設していて、ローンプラザ内には借入よろず相談所が設置されています。
借入よろず相談所に行ったら無料で相談に応じてもらえましたし、借入後の相談も可能なので、おまとめ上手での一本化を決めました。(40代女性)
おまとめ上手の口コミでは、ガン保障特約付き団体信用生命保険や借入よろず相談所を評価する意見が多い様子でした。
金利の高さに不満を感じている口コミや、同時申込みできるカードローンの利用限度額が少ないといった口コミなども出ています。
第三銀行のおまとめローンが向いている人とは?
第三銀行のおまとめ上手ではガン保障特約付き団体信用生命保険に加入可能なため、万が一の事態に対してしっかり備えたい人に向いています。
おまとめ上手はカードローンを同時申込みできる特長を併せ持ちますし、借金の一本化のみならず、別途少額を借りたい人にもおすすめできます。
ローンの専門家によるカウンセリングを継続的に受けたい人や、三重県在住で第三銀行の口座を保有している人にもおまとめ上手はあっています。
複数社からのローンをひとつにまとめ、毎月の返済日を1回にして計画的な返済を果たしたいのなら、第三銀行のおまとめ上手を選んでみましょう。
第三銀行のおまとめローンが向いていない人
第三銀行のおまとめ上手は金利9.8%から14.8%になりますので、おまとめローンを組むうえで何よりも低金利を優先したい人には向いていません。
ガン保障特約付き団体信用生命保険の加入にこだわらない人や、カードローンの同時申込みに興味が無い人にも第三銀行のおまとめ上手は不向きです。
おまとめ上手には勤続年数や前年年収などの利用条件が決められていますから、短期間に転職を繰り返している人や年収が不足する人も利用できません。
居住地または勤務地が第三銀行の営業区域内に当てはまらない人であっても、おまとめ上手は申し込めないので注意してください。
まとめ
利用限度額10万円から500万円までのおまとめ上手は、複数社からの借入を第三銀行に一本化できるおまとめ専用ローンです。
おまとめ上手の固定金利は3段階あって、下限金利は9.8%で上限金利は14.8%になっています。
他社と比べて金利水準はそれほど優れていませんが、おまとめ上手なら保険料を負担せずにガン保障特約付き団体信用生命保険に加入できます。
利用限度額が限られるカードローンをおまとめ上手と同時申込み可能なうえに、借入後でも借入よろず相談所でカウンセリングを受けられます。
第三銀行のおまとめ上手が備えるメリットは多岐にわたりますが、おまとめ上手の利用条件は誰もが満たせるわけではありません。
年齢制限は満20歳以上60歳未満で完済時の年齢も満65歳以下に制限され、勤続年数2年以上や前年年収300万円以上なども決まっています。
居住地や勤務地が第三銀行の営業区域内といった条件も見られますから、おまとめ上手は総じて三重県在住の人に適したおまとめローンになるでしょう。